2021.9.26

シルバーウィークが静かに終わろうとしている。明日から5日間連続で仕事が続くという事実に、自室で一人震えている。ただ震えるばかりでは、勿体ない(?)と思ったので、今回久しぶりにブログを書くことにした。


『書を捨てよ街へ出よう。』自分の中でも、とても好きな言葉だ。出典などもろくに調べていないが、この言葉と出会って以来、この言葉は自分の体内で息をし続けている。旅が好きな自分の性分に合っているどころか、理屈っぽい自分のことをあざ笑ってくれるような気がして、とても好きなのである。


しかし、例のウイルスが流行してからというもの、旅どころか街へ出ることも控えるような世の中になってしまった。人間の移動本能は抑圧されている。ファッキンコロナ。だが、今回のシルバーウィークに久しぶりに友人達と旅へ出た。旅先ではお酒を酌み交わしたり、日々の些細なクソみたいな出来事から、人生の大事なことまで様々なことを話した。


旅先の街並み、お店の雰囲気、駅前の商店街の空気、雑踏で耳に入ってくる言葉、人々の歩くスピードや服装、出会った人達と交わした言葉、友人のサカナクションが響き渡る場末のスナック、もう飲みたくないと思ったレモン酎ハイ、態度の悪いタクシー、二日酔いで浸かる熱い湯船、もう吸いたくないと思った友人から借りたグロー、また座りたい新幹線のグリーン席、高速道路の長時間の運転、どこでも食べられるガトーショコラ、跡形も無くなっていた占いのお店、夜のサービスエリアのラーメンとチャーハン、カラオケの桑田、久しぶりに自宅に戻った時の"自宅の空気の匂い"。全てが良かった。


兎にも角にも、自分で体験・経験することが大切だ。おそらく『書を捨てよ〜』という言葉も、そういうことを言いたかったのだろう。そういうことにしておこう。現代のSNSとかも、この『書』には含まれているような気がする。今やインターネットで検索すれば、大概のモノは出てくるのだ。そこで『分かった』と思ってはいけないんだよと。まぁ、そんな感じだろ。詳しくは知らん。


最近よく聴く、The Whoopsというバンドの衛星という曲にこんな一節がある。"年をとれば忘れるから そんな欲張りは言えないや 素敵だとか、不思議だとか そんな簡単なことを 話したり思ったり感じたり笑ったりだけでいいよ"。素敵だね〜〜〜。また明日からもボチボチやりましょう。おやすみなさい。